シルバー人材センターとは
就職することは望まないが、『自らの能力や経験を生かして働く機会を得たい』『社会に役立つ仕事をしたい』『追加的な収入を得たい』『生きがいの充実や社会参加をしたい』という、働く意欲を持つ60歳以上の者が会員となり、民間企業・個人家庭・公共団体等からの日常生活に密着した、臨時的かつ短期的な仕事を引き受け提供する自主的な団体です。 この事業は、昭和61年10月に「高年齢者等の雇用の安定に関する法律」が施行され法的位置づけが確立されています。
会員 | ① | 会員として入会し、希望する職種を人材センターへ登録 |
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発注者 | ② | 発注者(公共団体・事業所・一般家庭)より事務局へ仕事の 依頼があります。センターでは高齢者にふさわしい仕事を「請負」又は「委任」の形で引き受けます。 |
事務局 | ③ | 事務局が引き受けた仕事を希望している会員に連絡します。 |
会員 | ④ | 会員の希望と発注者の就業条件が一致したときは、その仕事 を再請負又は再委任の形で発注者の意向に沿って仕事に従事 し責任を持って遂行します。 |
会員 | ⑤ | 就業会員は就業終了後、事務局へ『就業報告書』を提出します。 |
事務局 | ⑥ | 事務局は就業会員から提出された『就業報告書』に基づき発注者へ就業に対しての請求を行います。 |
発注者 | ⑦ | 発注者は、事務局らの請求に基づき、就業に対しての請求額を支払います。 |
事務局 | ⑧ | 事務局は就業会員から提出された『就業報告書』に基づき 従事した仕事量に応じて、1ヶ月毎に配分金(報酬)を計算し、 翌月の20日に支払われます。配分金は完成し又は遂行した仕 事の成果に対して支払われるものであり賃金ではありません。 |
※シルバーでは時給・日給での計算ではなく、配分金として仕事量に対して報酬をお支払いします。 |
シルバーの理念
シルバー人材センターの理念は『自主・自立』『共働・共助』を基本として事業運営を行っています。
「自主」 | → | 自分のものとして! |
「自立」 | → | 自分たちの力で育てる! |
「共働」 | → | 一緒になって働き! |
「共助」 | → | お互いに助け合う! |
センターの事業運営は、会員が自ら決定し主体的に活動するとともに、就業する中でお互いに協力し、力を合わせ、助け合いながら、責任をもって就業しなければなりません。
シルバー人材センター事業の効果
健康の増進
健康の維持・増進が会員の入会動機の最大のものであり、シルバー人材センターで働くことが適度な運動となり、健康の維持・増進を図ることができます。これにより介護予防と併せて医療費の軽減に貢献しています。
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(平成18年度(公社)シルバー人材センター事業協会調査結果より)
地域の活性化
高齢者が働くことにより生き甲斐を充実させ、健康な生活を送ることは、高齢者の家庭に活力をもたらすとともに、そのいきいきとした活動が地域の活性化へと繋がります。
社会参加の促進
高齢者へ仕事を提供することにより社会参加の促進を図るとともに、社会の一員としての自覚・連帯を促すことにより高齢者が社会から孤立することなく生活できる環境づくりに貢献しています。
地域の担い手
民間事業所が取り扱わない、地域に発生する小さな仕事の有力な担い手となります。
福祉の担い手
進展する高齢社会の中で元気な高齢者が「福祉の受け手」から「福祉の担い手」となり、地域高齢者の福祉の増進に貢献します。
子育てへの支援
子育て経験豊富な会員が働く女性の子育てを支援する等、女性が安心して働ける社会環境の整備に貢献します。
ボランティア活動の推進
シルバー人材センターの目的の一つに地域貢献があり、ボランティア活動は会員の社会貢献への達成感も大きいところから、地域ボランティアの積極的な増進役となります。